生物無機化学とは？
「生物無機化学」は、化学と生物学の接点に位置する先端科学分野です。我々、ヒトをはじめ生物の中では鉄、銅などの遷移金属イオンや、ナトリウム、マグネシウムなどの金属イオンが生命活動に不可欠で重要な機能を果たしています。また、生体内にある金属イオンが過剰量存在したり、欠乏したりすると、また、適切な存在形態をとっていないと病気の原因になったりします。「生物無機化学」はこのように生体内で活躍・暗躍する活躍する金属イオンの働きを調べることで、生命現象の謎を解き明かしたり、新しい機能性材料や金属イオンを用いた薬剤などの開発をする学問です。
酸素を結合しているミオグロビン。中央やや左下の鉄イオン（オレンジ）に酸素分子（赤）が結合している。Protein Data Bank 1A6Mより
生物無機化学研究室のコンセプト
甲南大FIRST生物無機化学研究室では、次のようなコンセプトで研究を行っています。
「自然界で長い間進化の淘汰を経て生き残ってきた金属タンパク質・酵素は優れた分子マシーン」
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「優れた自然の仕組みを学びつつ」
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「自然に迫る新機能性材料や生物が生きていく上で必要はなかったが、生活を豊かにしてくれるような新機能性材料の開発」
具体的なテーマについては左上の[テーマ１]〜[テーマ３]をご覧ください。